フィンランド国際結婚ブログ

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ヘルシンキ交換留学生にインタビュー!

投稿日:

国際結婚で来た私にとって大学の留学生は未知の世界。
ヘルシンキで知り合ったRieさんは2018年 春に帰国予定の交換留学生。
彼女はどんな1年間を過ごしたのでしょうか?インタビューしました!

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えりな

この記事に使用した画像は全てRieさんが撮影した写真です!
素晴らしい!

「英語を勉強する」のではなく「英語で何かを勉強する」という事

- フィンランドで何を勉強していますか?

ヘルシンキにある応用科学大学でInternational Businessを専攻しています。

- フィンランド渡航時の語学レベルを教えて下さい。

私はフィンランド留学前の時点でIELTS 6.0, TOEIC 720点, TOEFL ITP 503点でした。
リーディングが苦手だったのでTOEFLからIELTSに切り替え、留学の出願などもIELTSで提出しました。

- 英語で不自由はありませんでしたか?

私は渡航前から英語で話すことが好きだったので、特に英語でのトラブルはありませんでしたが、交換留学は「英語を勉強する」のではなく「英語で何かを勉強する」ので、英語力が足りないと少し大変かな、と思います。
私の在籍する大学では50人以下の授業が多く、ディスカッションになり意見を求められる事や、プレゼンテーション、グループワーク等も多くあります。

- 留学先にフィンランドを選んだ理由を教えて下さい。

留学先を選ぶ際に、フィンランドの教育水準の高さと自然の豊かさに惹かれました。

フランスやドイツ留学の場合は現地の言語がある程度必要となるので、留学先を選ぶ際にはそこも選ぶポイントではありました。
自分の英語のレベルや、大学先での専攻なども考えた上で、出願を決めました。

- 現実では実際に留学してみて、現実はどうでしたか?想像とのズレはありましたか?

別の地域・国なので、もちろん日本との違いは数えられないくらいあります。
よく感じるのは、想像していたよりも日常生活の中ではフィンランド語とスウェーデン語がほとんどなので、得られる情報量に限りがあるということです。
ただ、多くの人が英語が出来るので、支障をきたすほどの問題はあまりありません。

- 留学しよう!と思ってから渡航までどれ位かかりましたか?

私は大学に入学した時から留学したい、と思っていました。
英語のスコアを取り、1年生の秋に交換留学に申し込み、2年目の夏から留学が始まったので、おおよそ1年ほどでしょうか。

渡航前の情報は少なく、現地でコネクションを作った

- 留学前に情報収集で困った事を教えて下さい。

フィンランド留学に関する情報自体が少ないと感じました。
物価・天候・言語・毎日の生活、どんな風に人々が過ごしているのか等、知りたい情報は多くありました。

- 困った時、現地でどうやって解決しましたか?

交換留学などの場合は、到着してすぐにオリエンテーションがあるので、他の留学生や現地の学生(チューター)と知り合う機会も多くあり、その際にコネクションを作りました。

- 病気等はしましたか?病院に行った事はありますか?

留学中に、何度か病院にはお世話になりました。私は交換留学の際に大学側に指定された保険に入っていたので、高額な医療費を請求されるような事はなかったですね。
フィンランドの医療システムは日本と違い、公共と私立の病院で値段が大きく異なります。
公共の病院は安いのですが時間がかかるので、留学に来られる方は必ず保険に入られることをお勧めします。
私の場合は10ヶ月で10万円ほどでした。

- 日本から持って来ていらなかった物、持って来ればよかった物を教えて下さい。

いらなかった物は、日本食でしょうか。特にヘルシンキの場合はアジアンマーケットが多くありますし、私は毎日日本食を食べなくても大丈夫だと感じています。また、冬服やブーツ、コートなどは、フィンランドに来てから揃えるのがいいかと思います。

持って来ればよかった物も多くありますが、一番は日本の文房具です。
日本と同じクオリティーのものをヘルシンキで手に入れようとするのは難しいのと、高くなってしまうので、書きやすいペンやノート、ルーズリーフなどは日本から多めに持ってくると良いかと思います。

夜用の生理用品も、持って来てよかったと思いました。フィンランドでももちろん売っていますが、私は日本の物が落ち着くので母に郵送で一度送ってもらいました。

また、冬になると室内で過ごす時間が必然的に増えるので、好きな本や漫画を読むことはストレス発散になると思います。
英語で書かれている本は現地で手に入りますが、日本語で書かれている本は手に入れるのが難しいのと重いので、渡航の際に持って来られることをお勧めします。

- 学生暮らしの必需品は何ですか?

パソコンとルーズリーフでしょうか。フィンランドの大学生を見ていて思うのは、皆作業の多くをパソコンで行うという事です。
授業中もパソコンでノートを取っている人を多く見かけます。
私は紙で書くのが自分に合っているので、いつも持ち歩いています。

外食はコネクションを広げる手段

- 毎月いくら位で生活してますか?

私は学生アパートに住んでいて月々約400€、こちらに来てから様々な国に行ったので、月々10万-15万使っていると思います。
こちらに来て最初の月は、定期を買ったり食器などを揃えるので、もう少し高くなるのではないでしょうか。

- ヘルシンキの夜の楽しみ方を教えて下さい。

ヘルシンキの良い所の一つが、夜になっても安全で、電車やトラム・バスが夜遅くまで走っていることです。東京にいた時よりも、終電を気にせず時間を楽しめるようになりました。
お店やカフェなどは9時ごろに閉まってしまうので、私は友人とバーに行ってビールを飲むのが好きです。

- 外食は高いと思いますが、ご飯はどうしてますか?

夏から冬にかけては、頻繁に自炊をしていました。
フィンランドで外食をすると、多くの場合12-20€ほど取られてしまうので、自炊をどれくらいするかで、留学にかかる費用も大きく変わって来ます。
冬から春にかけては、私は色んな人と会ってお茶をしたりご飯を食べたりしているので、ここ最近の出費は増えています。
それでも、私は必要なお金だと思っているので、それが無駄だとは感じていません。

- フィンランド人のお友達はどうやって作りましたか?

交換留学生としてフィンランドに来られる方の多くは、フィンランド人より他の留学生の友達と仲良くなることが多いと思います。
フィンランド人と仲良くなる機会は、学校内であればオリエンテーションと授業、その他(サークルなどのアクティビティが存在する大学もあります)があります。
それ以外になると、自分で交流できる場所を探す必要があります。
私はヘルシンキで行われている国際交流イベントに参加しています。

- ヨーロッパ旅行はしましたか?オススメの交通手段等があれば教えて下さい。

私はフィンランドを含めて2018年4月現在で10カ国ほど滞在しました。
エストニアやスウェーデンにはフィンランドからクルーズ船が出ています。
ヨーロッパを複数都市旅されたい方は、バスや電車で国同士を移動するのはいかがでしょうか(国によって移動できる手段が異なりますのでご確認ください)。
私は冬休みの際に、ドイツからハンガリーまで6カ国、バスと電車で移動をしながらバックパックで旅をしました。国同士を移動しやすい事もヨーロッパ旅行の魅力の一つだと思います。

カルチャーショックを受ける事も、自分が大きくなれる大切な機会

- フィンランドに来てよかったと思った瞬間はなんですか?

「ああ、こんな瞬間はもう2度とないかもしれないんだな」と感じることは多々あります。
私は日本の大学に通っていた際、寝る間もないほど忙しかったので、こちらに来て、自分の生活を見直すようになりました。
一番「来てよかった」と思った瞬間は、凍った海の上から夕焼けを見た時でしょうか。
フィンランドのいい所は、例えヘルシンキの街中にいても20分もメトロに乗れば自然に出会えるところだと思います。

- フィンランドでの理解出来ない文化の違いはありましたか?

ネットや本を通して多くの人が「日本人とフィンランド人は似ている」と言っているのを耳にしますが、私は時々フィンランド人の考え方は日本人と全く違う、と感じる事があります。

「素直になること、自分の意見を率直に言うことこそが、相手への優しさだ」とフィンランド人の友人に言われた事があります。フィンランドの文化で理解できない事はありませんが、私はこの人達と同じにはなれない、とも感じます。
文化はそれぞれの国によって全く形の異なるもので、実際に比べることはできないし、するべきでもないと私は思っています。
カルチャーショックを受けることも、自分が大きくなれる大切な機会ではないでしょうか。

- 最後にフィンランド留学に興味のある人にメッセージをお願いします。

フィンランドに限らず、他の国に住むと言う事は、良くも悪くも今まで育ってきた環境から抜け出す事です。
留学は限られた時間の中で学生として異国に住める数少ない手段の1つでもあります。勉強だけでなく、日々の生活の中からも多くの事を学べるのではないかと思います。
フィンランドには多くの自然と、温かい人々が溢れています。
自分の事は、自分の手でどこまでも変えていける。そう私はこの留学で感じています。是非いらして下さい。

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えりな

感動だ!Rieさんありがとうございました!
またフィンランドに来てね!

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